10代が活躍

世界で活躍できる10代のサッカー選手が多いのはなぜ?

世界基準のヨーロッパでその実力を認められ、多額の年棒を受け取りビッグクラブでプレーしている10代のサッカー選手は珍しくありません。

代表的な例として、2015年夏にフランス1部リーグASモナコからマンチェスター・ユナイテッドFCへ推定3600万ポンド(当時のレートでおよそ67億円)もの大金で移籍したフランス国籍のサッカー選手、アントニー・マルシャルは当時まだ19歳にもかかわらず4億円の年棒を受け取り、モウリーニョ監督のもと、ポジション争いで苦労している部分はありますが、それでも出場機会は得てゴールという結果を残しています。。

世界ではなぜ10代にして、プロで通用する技術とフィジカルを持った選手がいるのでしょうか。それは日本と比べてクラブチームの持つ歴史と地理的な要因が大きいと考えられます。

世界のプロサッカーをけん引するヨーロッパでは、100年を超える歴史を持つプロリーグが多数あり、その長い年月と共にプロサッカーが国々の地域に根付いています。ヨーロッパ各国にあるビッグクラブの下部組織で育ち、才能を認められればそのまま10代の若さでトップチームデビューが可能になります。
ビッグクラブの下部組織で才能を開花させることが出来なくても、その経験をステップにして中堅、またはややレベルの下がった他国のクラブチームと契約するなど一流クラブのプロとして活躍するチャンスは十分広がります。

1993年にJリーグが始まり、最近では日本でもプロになる過程が多岐にわたり細分化された事で、10代にしてプロデビューを果たす選手も多数います。しかし長い歴史を持ち、ワールドカップで優勝経験のある国が自国や隣国にあるその地域と日本を比較した時、同じ10代でもなかなか埋め難い実力の差があるのは当然の事かもしれません。